なんとか一学期をやり過ごした息子だったけど、部活動をどうするのかあやふやなまま夏休みに突入してしまった。
「夏休みは行くよ」
お得意の言葉です・・。
だけど、やはり部活には行かない。
8月上旬頃から塾の夏期講習があったのだけど、これにも行けなくなってしまった。
塾メンバーも全て同じだからかな・・。
ずっと自分の部屋に引きこもって、夏休み後半は完全に昼夜逆転生活。
夏休み中の登校日も行けない。
部活は2学期が始まったら、自分で顧問の先生に辞めることを話すと言っていた。
2学期の始業式の日の朝
行き渋る・・・。
もしかして、登校は怪しいかも・・と不安に思ってはいたけれど、きっと普通に行ってくれるだろう、とも自分に言い聞かせ、息子を信じてた。
奈落の底に突き落とされた感じ・・。
息子の話を聞くことにした。
「行けないんだ!」
と。
行かないんじゃなくて行けない・・と。
「部活は?部活は?って聞かれるのがもう嫌なんだ・・」
そう訴えてきました。
やはり部活か・・と思った私。
塾に行けなくなった時、「もう友達に合わせる顔がない」って言ってた。
友達にも会わず過ごした夏休み明けの始業式はやはりハードルが高かったよう。
こんな感じでは到底自分で顧問の先生に辞めることを言うのは難しいだろう。
どうしたらいいか聞いた。
「家庭の事情でやめたって言うことをおかあから言えば皆も納得して聞いてこないだろうから」
と言う。
始業式の夕方学校に出向いた私。
担任とバスケ部顧問と私の3人で話し合いました。
バスケ部の顧問の先生は8月に新しく赴任してきた先生です。
これまでのいきさつを説明した私。
そのバスケ部の顧問の先生、初めてお会いしたのですが、とても良い印象の先生でした。
「やめることについては、部活でひっかかっているのであれば、本末転倒なので仕方のないこと。
○○君本人も、もう行けない理由もわからなくなってしまっているのでしょう。
私からバスケ部の子たちには説明します。
ただ、細かい説明は抜きにして、「どうしてやめるの?どうして?」と仲間が○○君に聞くのではなく、「また一緒にやろうな!」という声かけができるようにしたい。
本人もそう言ってもらったほうが嬉しいんじゃないかな。
バスケ部の皆も、俺らが何かしたからか?とか思うようになると、お互いマイナスの感情が生まれてしまうかもしれないので、そうもっていった方がプラスになるのでは。
学校にこれるようになって、またやりたいと思う時がきたら、いつでも戻れる環境にしたい。」
こんな風に仰っていただきました。
まだ会ったこともない息子のことをこんな風に真剣に考えてくださり、ありがたくて・・・。
もう私は涙が流れてしまって言葉に詰まってしまいました。
家に戻り、顧問の先生に辞めることを伝えてきたと話したら、黙ってうなずいてました。
「少しは気持ちが軽くなった?」
と聞いたらうなずいた息子でした。