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評価:
湊 かなえ
双葉社
¥ 1,470
(2008-08-05)
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職場の方からこの本を貸してもらいました。
2009年本屋大賞1位の作品だそうで、きっと読まれた方も多いのではないかと思います。
そもそも私は本屋大賞というものがあるのさえ知りませんでした
作者は新人の方だったみたいですね。
一気に読んでしまったと貸してくれた人が言ってたように、普段小説はほとんど読まない私ですが、読み始めたら・・・話に引き込まれ一気に読んでしまいました
内容としては、我が子を自分のクラスの生徒に殺された中学女教師の復讐のお話。
章ごとにそれぞれの登場人物の語りで書かれています。
そんな書き方もおもしろく一気に読めたひとつかもしれません。
フィクションではあるけど、現実に起こり得そうな事件であり、リアルな描写。
少年犯罪・陰湿なイジメ・不登校・多感な時期の中学生の悩み・苦しみ・そして孤独感。
中学生の子を持つ母として興味深くもあり、登場人物それぞれに感情移入しながら読みました。
読み終えた感想としては・・やるせなさが残る感じで、それと同時に色々と考えさせれらた本でした。
特に母親と息子との関係、親の愛情の在り方などですね・・・。
母に会いたい、認められたい、ただそれだけを考えて犯行に至る少年Aの哀しみ。
女教師の告白後から家に引きこもってしまった少年Bと、その少年Bを溺愛して育ててきた母親。
少年Aの何を考えているかわからない衝撃の行動も恐ろしかったけど、特に家に引きこもってしまってからの少年Bと母親との家庭での出来事がとてもリアルで・・・恐怖を感じました。
この本をおすすめしたいか・・というと・・・よくわかりません。
本を読まないだけに読んだ記録として感想だけ残しました。